第2期医薬安全性研究会

Japanese Society for Biopharmaceutical Statistics - Since 1979 (1st 1979~2007, 2nd 2007~)

千代田区の禁煙条例見たまま

昨年の10月1日から、千代田区では生活環境条例が施行され、わが淡路町周辺も「路上禁煙地区」となった。

一体どんな効果があったのだろう。注意してみると、その効果は著しい。朝、地下鉄淡路町駅から地上に上がった出口のところに、以前からどこでもそうであるように煙草の吸殻が散乱していたものだが、1本も落ちていない日がある。毎日0本というのではない。数えてみると、5・6本落ちていることもある。特に植え込みの脇に。

路上で喫煙する人の姿もめっきり見かけなくなった。皆無という訳ではない。たまにはいる。しかし、雰囲気から推して、通りすがりの人のように見える。千代田区の条例について知らないという風情だ。地元の人、淡路町にビルのある企業の人ではない。

比較として、私の地元の椎名町駅(西部池袋線)前に落ちている煙草の本数を数えてみると、21本あった。道々にも、3、4本かたまって落ちている。路上禁煙の条例はないのだが、時々、数人の若者が清掃をしている。ボランティアなのか?動機はよくわからない。

では、この条例はいいこと尽くめなのだろうか。そうとばかりも言えないところが、人間社会の面白いところである。最近よく見るのは、事務所ビルの1階の駐車場スペースに立たずんで、一人静かに煙をくゆらす人である。心持ちビルの中に一歩入り、喫っている。「路上」ではない、と意思表示をしているかのようである。

先日昼食を摂るために、小社のすぐ近くにある平成屋に入った。ずうこむの嶋田さんと二人だったのでカウンターに坐ったのだが、回り中、煙草だらけで、すごい煙であった。案ずるに、道々煙草を手にするのは遠慮した人々が、ここぞとばかりに吸うからのようである。さすがに私は苦しくなって、席を立とうとしたほどである。山崎ビルの斜め前にある喫茶店梨白においても、白煙の量は増したように思う。髪に煙のにおいがこびりついている。この路上禁煙の行末は一体どうなるのであろうか。元の木阿弥になるのか完全に定着するのか。その持続性に興味が持たれる。

ちなみに、私は煙草は喫ったことはない。