第2期医薬安全性研究会

Japanese Society for Biopharmaceutical Statistics - Since 1979 (1st 1979~2007, 2nd 2007~)

何でもないこと散見(1)

私の一日は、くくってしまうと至って単純である。会社と自宅の往復。時々居酒屋。外出は、無論仕事絡みだ。仕事の中味には変化があるが、私の生活には変化がない。その単純な繰り返しの中での何でもない出来事を敢えてチェックしてみよう。


(1)チョークの粉

数学工房のセミナーは、入門から初級までの6講座と、線型代数、確率・統計、基礎数学講座の企業向け講習会3つが、各々2週間に1回行われている。それ以外に個人的な補習や研究会がある。即ち、黒板を使う回数が1回当たり2~3時間で、相当な数に上る。3月は25回であった。大量のチョークの粉が出る。一体、どのくらいの分量になるのだろう。黒板ふきクリーナーにはたっぷりとその粉がたまっている。1ヶ月も経つと、クリーナーの吸引力が鈍くなってくるほどに粉がたまってくる。クリーナーの中は、布型外袋の中に、粉を吸収するスポンジ状フィルターが入っている。

そこで、チョークの消費量を推定するために、粉の量を測ってみることにした。私は1回のセミナーで1本ぐらい使うのではないかと思っているのだ。

使用しているのは、タンサンカルシウムチョークと銘打った羽衣チョークである。折れにくいので、最後まで使える。クリーナーは学校に備えてある例の機器で、独占だそうである。

蓋をあけると、布型外袋とスポンジ状フィルターが一体になって、その中に粉がたまっている。取り出して重さを計ってみると245gあった。スポンジは、予備があるので、それを計ると15gであった。また、布袋だけの重さは65gであった。

したがって、チョークの粉の重さは

245-(15+65)=165g

と計算された。また、クリーナーの中にこぼれていた粉や、布袋の底にあった粉を集めると10gであった。

ところで、チョークの粉は、全てクリーナーに吸い込まれる訳ではない。当然、黒板の下に落ちて、たまってくる。その粉は、黒板の真ん中についている粉受け箱に集められている。その重さは270gであった。そして、箱自身の重さは185gであった。

したがって、箱の中にある粉の重さは、

270-185=85g

と算出された。

以上、粉の重さは、

165+10+85=260g

である。この粉が集積された期間は3月1日~4月14日まで45日間であった。

さて、チョーク1本の重さは12gである。4月1日~14日までに、さらに8回セミナーを行ったので、計33回のセミナーが行われた。よって、1回当たり、

260÷33≒7.9g

即ち、7.9/12≒0.6(本)

一回のセミナーで、ほぼ2/3本チョークを使うのだ、ということが分かった。但し、セミナーでは1本のチョークのみを使う訳ではない。赤や黄のチョークも使うし、使い残したチョークも、毎回使っている。

付け加えると、チョークは、全て使い切る訳ではない。1.5~2cmになるとさすがに書きにくく、処分することになる。チョークの長さは7.5cm、その2/3は5cm、それに1.5cmを加えると、6.5cm。したがって、1回のセミナーでほぼ1本使うと言っていいかもしれない。

まあそれだけの話である。

(2003.4)