7月2日(2004年)の昼過ぎに、高橋君から突然電話が入った。次の日の第99回医薬安全性研究会の参加料清精算のためのおつりを確保するためにみずほ銀行神田小川町支店へ行ってもらったので、その支店からであった。「何故?」と思うではないか。昔のように当座に金がなくてあわてた、ということはないし。振込をするわけではないので、問合せるほどのトラブルは考えられなかったからだ。「大野さん、今度から両替をするときに、手数料がかかるそうなんです。1000円札50枚、500円玉10枚だと100円がかかるんですけど、どうしましょう」
かーっと頭に血が上ったのは言うまでもない。「両替するのに手数料がかかるって?ふざけるな!」
しかし、釣銭がないことには、参加料の支払い事務ができない。99回定例会は200名近い参加者も見込まれている。仕方なく、両替をしてもらったのである。
みずほが出しているパンフレット「円貨両替に係る手数料改訂のお知らせ」を見ると、2004年6月14日より、窓口でも両替機でも、以前は100枚まで無料だったのが、無料は50枚になったのだ。
さらに高橋君と話す。
「それだったら、2回に分ければいいのでは?」
「いえ、2回目に、しっかり手数料100円がとられるのです」
敵もさるものである。
その後調べてみると、りそな銀行では、手数料をとらないことが判明し、時にはりそなを介して両替をしている。
さらに経験を重ねるうちに、高塚君より、口座がいくつもあるのだから、いくつかの口座ごとに両替をすれば、手数料はかからないというアイデアが出され、今は、そのようにしている。銀行の横暴に負けてなるものか。
同じ日、国民年金と国民健康保険の支払いも高橋君にしてもらった。両替騒動も終え受領書を持って帰社してきた。それから、1時間も経たないうちに、みずほから電話が入ったのだ。「何だ、またかよ」と思ったら、何と、納付書の受領印の日付が間違って、7月7日となっていたのだ。こちらとしては大勢に影響のないことだが、みずほにとっては重大事らしく、狼狽しているのが分かった。高橋君に訂正のため再びみずほに行ってもらったのだが、帰ってきたら、おみやげを持ってきたのだ。全5点。
ハローキティ貯金箱
野菜京小丼(たち吉)
ハローキティコンパクトバック
ボックスティッシュ
キッチンペーパー
手に一杯のおみやげを見て、受領書を間違える(窓口で対応したのは新人らしい、とのこと)のは重大なことなのだと、改めて知ったのである。
銀行も大変である。
周知のように、普通預金には年2回、利息が付く。2月と8月である。この十年来の低金利で、もう惨憺たる有様なのだ。ほとんどの取引は当座からとは言え、今年の8月に付いたのは1円だった。8月23日、数学工房の普通預金口座はかろうじて6円であった。
小社の規模だと、そんなことになるのかも知れないが、1円という数字には、私も感じ入ってしまった。まあ、この利息を10円にする努力をする訳ではないが・・・。
銀行は遠い存在である。