S社に来られた方はお分かりだが、至って狭い部屋で私達は仕事をしている。
週2日、週4日、フルタイムと合わせると5人のスタッフに恵まれて、にぎやかである。時により、私を含めて6人がひしめくと椅子が足りなくなるという部屋である。
最近、故あってS社の諸々の道具を買い換えることにした。多少の余裕があったのと、何しろ使っていた道具たちが余りに古くなっていたからである。
冷蔵庫が古い。それは人からの貰い物で、時期は96年日本QA研究会の事務局を撤退する頃だと記憶している。
部屋が一つだけで、右上に製氷機が小さくついているまことに単純な構造。もらったときに既に中古だったので、20年使っていたと思われる。
買い換えるにあたって、この使い慣れた冷蔵庫を捨てなければならない。ところが、電化製品なので粗大ゴミで出せないのであった。家電リサイクル法で、本来なら元のメーカーに戻すのだが、調べてみたら韓国製であった。あちこち連絡を取り大枚7830円を払って民間の回収業者にようやく引き取ってもらったのである。
とは言え、新冷蔵庫は快適。部屋が2つあり、お茶もミルクもたっぷり入る。ソースや醤油も入れた。冷凍庫もあり、たまたま嶋田さん((有)ずうこむ)から頂いた白くま(九州のアイスクリーム。人気らしい)を保存したらバッチリ冷凍でき、以来この夏はアイスクリーム(アイスキャンデー)を切らしたことがない。
ゴミ箱も思い切って2個購入した。前から(これは新山崎ビルになってから設置したので5年ものだ)あるものは燃えないゴミ用に使っているのだが、20L余りなので、すぐ満杯になってしまう。いやあふれてしまう。燃えないゴミの日は木曜だというのに、月曜日にはもう弁当殻が入りきらなくなってしまうのだ。全員で6名いるからね。
燃えるゴミは段ボールに袋をセットしているが、これもあふれてくるのが、よく見えるのでみっともいいものではない。
おまけに夏場は生ゴミ臭がほんのり漂う。スタッフは皆綺麗好きで、きちんと洗って、よく袋を閉めて処理しているのだが、何せ相手はゴミなので、どこからか、洩れてくるのは致し方ない。
それが、45Lの容器を2つ思い切って購入したら、環境が変わった。しっかりと蓋がされるので、ゴミ箱の周囲も整頓された。弁当殻があふれることもまずなくなった。
実はシュレッダーも購入した。コンパクトなものである。個人情報保護法を心配して、プライベートなデータの載った資料や、社内の重要資料を断裁しようというのだ。スタッフは盛んに利用している。
S社にラジオが置かれたのは20年くらい前のことだ。その頃のスタッフが、J-WAVEを聞きたいと言って家から持ってきたのだ。既に中古であった。最近は電波をキャッチできないのか、雑音が入り、聞きづらくなっていた。そこで、ついにラジオも買い換えることにした。CD付きのものもあるそうだが、必要ないので、シンプルなラジカセにした。KENWOOD。
さすがにクリアに聞こえる。20年はやはり古い。
ついでに、ホチキスも買い換えた。今まで使っていたMax3用のホチキス(中型)は、ガタがきて、ある日、橋本君が使っていたら、バネが効かなくなってダウンした。
そこで購入したPLUSのマガジンは、三段階に針を切り換えられる優れものである。使用方法をちゃんと読まないと使えない。複雑という訳ではないけれど。結構大きい。
パソコンが1人1台時代になったのはいつ頃だろうか。私がサイエンティスト社を立ち上げた時は机1個電話1本コピー機1台であった。数年後にようやく入れたFaxの文字ははっきり分かるくらいにギザギザであった。
初めて入れたコンピュータのOSはMS-DOSだった。デスクトップの機器は大きく、非常に場所を取っていた。
それが、ほんの10年ぐらい前からパソコンが導入されて、少しずつ増えていったのである。この機会に、ついに2台買い増して、1人1台を実現してしまった。mailのやりとりも、いつの間にか、
と、9つが日常的に使われているので、そのアドレスを各パソコンに振り分けている。
しかし、よく分からないのは、私のパソコンである。今まで海老沢君のお古(10年は使った)を使っていて、メモリー満杯状態だったのを廃棄することになったので、最新パソコンは私のところに来ると思っていたら、高塚君から「大野さんは私のを使って下さい」と申し渡されて何故か最新パソコンは高塚君と星川さんが使っているのだ。うーん分からない。