第2期医薬安全性研究会

Japanese Society for Biopharmaceutical Statistics - Since 1979 (1st 1979~2007, 2nd 2007~)

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メールマガジン(2019年7月11日)
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第2期 医薬安全性研究会 メールマガジン No. 64 2019年7月11日
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■ Headline ========================================================
・第2期医薬安全性研究会 第24回定例会のご報告
・第2期医薬安全性研究会 総会及び第25回定例会開催日程のご案内
・第2期医薬安全性研究会 定例会資料の公開のご案内
・第2期医薬安全性研究会会員募集:ホームページで受付中
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■本日のニュース ===================================================
第2期医薬安全性研究会 第24回定例会のご報告

【アジェンダ】
日時:2019年6月8日(土)10:00-12:00,13:00-17:00
場所:東京医科歯科大学 歯学部 7号館 1階講義室1, 東京都文京区湯島1-5-45

13:00-17:00
第24回定例会
1.副作用報告データベース活用の実際と拡大的利用への課題
                        澤田克彦(大鵬薬品工業)
2.打ち切りのあるデータの解析-群間の比較はどうやるの-
                       半田 淳(BioStat研究所)
3.投与前値がある場合の解析についてのレビュー
                       高橋行雄(BioStat研究所)

また,同日10:00~12:00には,以下のテーマで基礎セミナーが開催されました.
★じっくり勉強すれば身につく統計入門
・共分散分析 福島慎二(タクミインフォメーションテクノロジー)
・平均と標準偏差を共に考慮した2群間比較   半田 淳(BioStat 研究所)
・正規分布を仮定した打ち切りデータを含む回帰分析
                      高橋行雄(BioStat 研究所)

第24回定例会は,27名の参加(内,会員17名)の下,活発な討議が行われました.
今回は,過去に取り上げたテーマのレビューやその後の発展について発表され
ました.

始めの演題は,厚労省が2012年から公開している副作用データベース(JADER)
の活用状況と新たなデータベースなど更なる探索についてでした.医薬安全性
研究会ではJADER公開直後から利用方法の検討を行い,SASユーザー総会(2012),
薬剤疫学会誌(2014)などで発表しましたが,あまり反応が得られませんでした.
製薬企業の利用例として,大鵬薬品工業ファーマコビジランス部での副作用
シグナル評価事例が紹介され,日本薬学会系や日本医療情報学会系などでの
活用報告も増えてきたことが示されました.また,今年から患者からの副作用
報告制度も開始されたことも報告されました.副作用報告と関連した情報源と
して,公的な副作用救済給付情報とNDB(National Data Base)についての紹介と
利用方法の一端が示されました.後者は規制緩和推進会議答申で民間開放が予定
されています.大量のデータが扱える解析ツールも開発が進んでおり,医療現場
で市民がデータサイエンティストとして無償公開データの組み合わせでリアル
ワールドの医薬品と副作用の関係を捉えられる環境作りが望まれます.

2つ目の演題は,打ち切りのあるデータがある場合の多重比較についてでした.
打ち切りデータには右側,左側,区間打ち切りの3パターンがあり,正規分布が
仮定できる場合は最尤法により母集団の平均及び標準偏差を簡単に求めることが
できます.標本から最小二乗法で得られる平均と標準偏差は,誤差が正規分布
する場合にその分布を定義するパラメータになること,尤度の概念や打ち切り
データのある場合の最尤法による解析について解説されました.次いで群間で
尤度比カイ二乗検定により等分散性が確認できた場合,共通標準偏差と各群の
平均を用いた対照群との対比較のDunnett検定の実施や単調性を前提とした
Williams検定の実施についての手順が示されました.さらに,等分散の仮定の
下で,どの投与群から変化が始まるか,どこで頭打ちになるかなどについて対比
を用いたモデル解析を適用し,最尤法を用いて比較する手順についても解説され
ました.

3つ目の演題は,旧医薬安全性研究会及び第2期医薬安全性研究会の過去の定例会
発表のタイトルを「前値」「共変量」で検索し,投与前値がある場合の解析を
網羅的にレビューした報告でした.旧医薬安全性研究会では第3回(1980)に共分散
分析が取り上げられ,第41回(1990)に犬の血圧や生化学データを例に投与前値を
共変量する提言がありました.第76回(1998)では投与前値による調整についての
文献紹介と事例発表があり,第82回(2000)にデザイン行列を用いた共分散分析の
解析法がExcelを用いて解説されました.第2期医薬安全性研究会では,第8回
(2011)に臨床論文で投与前値を共変量とした解析に対する査読者からの指摘を
受けて,シミュレーション結果から共分散分析の有用性が報告されました.
第9回(2011)では群と投与前値に交互作用がある臨床試験の事例が話題になり,
第15回(2014)でそのような投与前値の大きさに比例する変化がある場合は,
共分散分析でなく勾配比検定が有用であることが示唆されました.第21回(2017)
では関連した平行性検定での群と用量間の交互作用と判断基準が取り上げられ
ました.今後,以上を取りまとめた何らかのリコメンデーションが必要と思われ
ます.

今回の定例会は,第17回定例会以来のJADER活動の拡大利用という臨床系の話題の
せいか参加者も増加し,幅広いテーマの選定が重要と感じました.このような
反応を活かせるようなテーマの設定や開催案内の方法などを検討し,魅力ある
定例会を企画していきたいと考えております.

午前中に行われた関連セミナーの「じっくり勉強すれば身につく統計入門」には,
24名の方が参加(内会員14名)され,午後の定例会に備えて以前取り上げた
「共分散分析」「返金と標準偏差をともに考慮した新たな2群間比較」「正規分布を
仮定した打ち切りデータの回帰分析」を改めて勉強しました.なお,使用した
スライドにつきましては過去の発表も含めサイエンティスト社のホームページから
入手可能ですので,理解を深めるために活用ください.
(https://scientist-press.com/wp/tokei-nyumon/)

また,定例会後には別会場で懇親会が開催され,今回のテーマを話題に活発な
交流を図る事ができました.定例会では聞けなかった疑問の解決も出来るかも
しれませんので是非ふるって参加していただければと思っております.

今後も,更に魅力ある企画を準備してゆきますので,実務で統計に関する問題に
直面していたり,疑問をもっておられる方々の定例会への参加を期待しております.

なお,今回の定例会の内容につきましては,会員の方は会員ページのアーカイブス
の事前公開資料で確認することができます.

また,過去の定例会の発表および討議内容などをホームページで公開しており,
未公開の分も,ダウンロードできるように作業を進めております.

■ 第2期医薬安全性研究会 総会及び第25回定例会開催日程のご案内

総会及び第25回定例会は2019年11月 9日(土)の開催を予定しております.

総会      13:00-13:30
第25回定例会  13:30-17:00

会場は,東京医科歯科大学を予定しております.

■ 第2期医薬安全性研究会 定例会資料の公開のご案内

 定例会での発表内容につきましては,公開資料を作成し,ホームページにて
ダウンロードできるようすることをお約束しておりました.
第7回から第21回定例会までの資料を,以下のとおり公開いたしておりますので,
お知らせいたします.
ダウンロードは自由ですので,ご活用ください.

ダウンロード先:第2期医薬安全性研究会ホームページ
 -アーカイブス
  -医薬安全研定例会資料(https://biostat.jp/archive_teireikai_2.php)
   発表単位でPDFファイルとして登録

内容:一般的な学術文献スタイルに合わせて,表紙に表題,発表者,要約,
キーワード,目次を入れました.
本文は,発表スライドに発表者の解説文を加え,参考資料を追加してあります.

 単なるパワーポイントスライドでは十分に理解できない点について,発表者と
編集担当者で詳細に検討して作成しておりますので,定例会に参加できなかった
方々にとっても理解しやすい資料になっていると思います.
 ご興味をもたれた方だけでなく,会社や研究機関などで仲間とともに勉強する
際の資料としてもご活用いただければ幸いです.
 なお,本資料の著作権は本研究会が保有しております
(https://biostat.jp/copyright.php).

■ 第2期医薬安全性研究会会員募集:ホームページで受付中

医薬安全性研究会は,会員相互の「知りたい」,「知らせたい」という
熱意によって活発な活動を行っておりましたが,事務局長の死去に伴い
2007年3月10日の第110回定例会をもって終了しました.
第2期医薬安全性研究会は同年3月6日に組織を立ち上げ,その後年2回の
定例会を積み重ねております.また,その間の成果については,定例会資料の
公開や拡大勉強会などを通してフィードバックを行っております.活動内容に
つきましては,ホームページで確認できますので,この機会に,是非とも会員
として参加し,更に盛り上げてくださいます事を期待しております.

入会手続きは,ホームページの入会方法のページから簡単に行えます.

 ホームページ  https://biostat.jp
 入会案内ページ https://biostat.jp/join_process.php

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第2期医薬安全性研究会
●担当 山田 雅之
E-mail toiawase@biostat.jp
Presentation URL http://biostat.jp/
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2019/07/11 07:43:51