第2期医薬安全性研究会

Japanese Society for Biopharmaceutical Statistics - Since 1979 (1st 1979~2007, 2nd 2007~)

第2期医薬安全性研究会について

本研究会は、医薬品や医療機器の開発に関する様々なデータの解析にまつわる問題について、インターネットを活用し、統計の専門家と現場の実務家がそれぞれの立場から考えるところを忌憚無く討議しあい、現場に即した解決策を確立すると共に、その結果をフィードバックすることを目的としております。

活動はテーマ別のグループを立ち上げ、その中に具体的な問題についてのワーキングチームを作って、頭を突き合わせて討議していきます。

成果は、定例会で発表して様々な方のご批判を仰ぎ、更には関係する学会誌などに報告すると共に、セミナーや勉強会を開催し、医療関係者にフィードバックしていくことを計画しております。

医薬品等開発の現場で、統計に関する問題を抱えておられる実務家の方、具体的なデータと研究テーマを模索されている統計研究者の方、今までの経験を若手に伝えたいと考えておられる専門家の方、皆様のご参加をお待ち致しております。

会員サービス:会員は以下のサービスを受ける事ができます

定例会資料事前入手、会員向けニュースレター配信、グループメーリングリストへの参加、グループ活動資料の共有、総会資料・会員一覧・決算予算の閲覧、新規テーマの提案とグループの立ち上げ


会員数: 一般 123 名、特別 2 名   計 125 名   (2016年12月11日 現在)

WHAT'S NEW //

  • 2016年12月01日 「 メールマガジン(2016年12月1日)」を発行しました。
  • 2016年11月09日 「第2期医薬安全性研究会ニュースレターNo.48」を発行しました。
  • 2016年11月07日 「メールマガジン(2016年11月7日)」を発行しました。
  • 2016年10月27日 「メールマガジン(2016年10月26日) 訂正版」を発行しました。
  • 2016年10月26日 「メールマガジン(2016年10月26日)」を発行しました。
*ニュースレターは会員への連絡メールです。

TOPICS //

2017年度 第2期医薬安全性研究会 定例会の予定new
2017年度に開催を予定している定例会は,以下の予定となります。

第20回定例会:2017年6月10日(土)
総会及び第21回定例会:2017年11月18日(土)

会場は,森戸記念館 1F第2フォーラムです.

(2016/12/01更新)

第2期医薬安全性研究会 総会及び第19回定例会のご報告new
第2期医薬安全性研究会 第19回定例会及び第10回総会のご報告

【アジェンダ】
日時:2016年11月12日(土)10:00-12:00,13:00-17:00
場所:森戸記念館 第2フォーラム, 東京都新宿区神楽坂 4-2-2

13:00-13:30
総会 2015年度事業及び決算報告,2016年度事業計画及び予算承認
13:30-17:00
実データを用いたサルのQT 延長試験における4×4 のラテン方格実験の妥当性検証
高橋行雄(Biostat 研究所)
Excel 及びJMP を用いた薬物動態解析-サルテレメトリー試験におけるコンパート
メントモデルの活用-      半田 淳(日本化薬)
実データに基づいたサルQT 延長試験結果の臨床との比較
       小松竜一(第2 期医薬安全性研究会安全性薬理グループ心電図チーム)

また,同日10:00~12:00には,以下のテーマで基礎セミナーが開催されました.
★じっくり勉強すれば身につく統計入門
 薬物動態の解析       伏見 啓(一般財団法人日本食品分析センター)
JMP®のグラフ作成機能を使いこなそう:経時測定データのケース
               福島慎二(アステラスリサーチテクノロジー)

第19回定例会は,28名の参加(内,会員21名)の下,活発な討議が行われました.
発表テーマがテレメトリー試験に限定されている印象のためか,参加者が前回より減少しました.
来たる第20回定例会は,10周年を記念してより魅力的なテーマを計画いたしますので,是非
ご参加いただきますようお願いいたします..

最初テーマは,日本安全性薬理研究会との共同研究中のサルテレメトリー試験の4✕4ラテン方格の
分析感度と統計解析についてです.非臨床テレメトリー試験は様々な制限から通常4頭で行われ,
その分析感度が気になります.そこで,各薬剤の血中濃度の推移,動物固有の変動及び給餌に
よる影響を考慮し,0.5-4 hにおける0.5h毎の中央値の平均値を要約統計量とし,動物を変量効果,
時期・用量群を固定効果する混合効果モデル(REML法)で媒体群との差の90%信頼区間(LSD法)
を求めました.今回使用したすべての陽性対照で,95%片側信頼区間の下限において約7msの
延長を検出できたことから,「95%片側信頼区間の上限が10msを下回る」=「QT延長の平均が
おおよそ5msを超えない」というICH E14のヒトでの陰性の判定基準を明らかに上回る高い分析
感度を有すると推定されました.なお,分析感度の検討にヒトでの判定基準を用いましたが,
サルにおける判定基準として用いることの妥当性については別途検討が必要です.
また,現在各社で実施しているDunnett法などの標準的な手順は,今回のデータでは有意差が
示されない場合があり,今回示したような試験デザインを考慮した統計解析の重要性が示され
ました.

第2のテーマはサルテレメトリー試験の薬物動態解析についてです.ヒトへの外挿には血中濃度を
介して影響を比較することが重要で,精度の高い評価には反応測定と同一時点かつ多時点の血中
濃度を用いたER解析が望まれます.しかし,動物試験では心電図採取とは別に6-7時点程度の
採血しか実施できない場合が多いという制約があります.そこで,投与群で共通するパラメータを
利用したコンパートメントモデルを当てはめ,各動物の血中濃度を経時的に推定しました.
コンパートメントモデルの当てはめは,ExcelのソルバーやJMPのモデル化の非線形回帰で実施
できますが,初期値によって結果が変動します.発表では,血中濃度を対数変換したグラフを
用いたコンパートメントモデルや共通パラメータの予測や,消失相を推定するためにグラフの
直線部分に後半から順次回帰式を当てはめる残渣法(皮むき法,グラフ法)についてExcelでの
解析手順が示され,経口1コンパートメントモデルで消失相の傾きを共通とした解析が妥当と
提案されました.今後,個別にER解析を行った場合の妥当性などさらなる検討が予定されて
います.

最後のテーマはサルテレメトリー試験でのQT 延長の結果の人間への外挿についてです.
臨床では,第Ⅰ相試験にQT評価を取り入れたIntensive PⅠ試験が注目され,ヒトでのリスクが
明確になっている陽性対照剤5剤と陰性対照剤1剤での試験結果が公表されています.今回の共同
研究の結果では,陽性対照剤については,いずれも薬効量付近で傾きに正の関係性があり,
信頼区間上限が10msを超え,Cmax相当時点では信頼区間下限が0を上回るQT 延長が検出でき
ました.また,陰性対照剤では延長は認められなかったことから,ヒト臨床試験と同様に
QT延長を評価することができることが示されました.なお,血中濃度については同時性や測定
頻度でヒトと同様に実施できない問題があり,ER解析でも線形性以外のモデル解析の可能性
などの検討課題が出されました.今後は QT延長が催不整脈性については不完全なマーカーで
あることから, T波性状解析などの指標について更に検討することが予定されています.

定例会に先だって開催された総会におきまして,2015年度事業及び決算報告が行われ,2016年度
事業計画及び予算が承認されました.またホームページの改修についても報告されました.
なお,総会及び決算などの資料につきましては会員ページ内のアーカイブスにて公開されます
ので,ご確認ください.

関連セミナーの「じっくり勉強すれば身につく統計入門」には,21名の参加(内会員17名)を
頂きました.定例会の発表と関連して薬物動態解析の基本とデータ分析ソフトウェアJMP®に
ついて2人の演者から解説が行われました.なお,使用したスライドにつきましては過去の
発表も含めサイエンティスト社のホームページから入手可能ですので,理解を深めるために
活用ください.

資料公開ページ

また,定例会後には別会場で懇親会が開催され,今回のテーマを話題に活発な交流を図る事が
できました.定例会では聞けなかった疑問の解決も出来るかもしれませんので是非ふるって
参加していただければと思っております.

今後も,更に魅力ある企画を準備してゆきますので,実務で統計に関する問題に直面していたり,
疑問をもっておられる方々の定例会への参加を期待しております.

なお,今回の定例会の内容につきましては,会員の方は会員ページのアーカイブスの事前公開
資料で確認することができます.

また,過去の定例会の発表および討議内容などをホームページで公開しており,第1-6回及び
第18回定例会以降の分も,ダウンロードできるように作業を進めております.
(2016/12/01更新)

第2期医薬安全性研究会 第17回定例会資料の公開のご案内
 定例会での発表内容につきましては,公開資料を作成し,ホームページにて
ダウンロードできるようすることをお約束しておりました.
新たに第17回定例会分につきまして,以下のとおり公開いたしましたので,
お知らせいたします.
ダウンロードは自由ですので,ご活用ください.

ダウンロード先:第2期医薬安全性研究会ホームページ
 -アーカイブス
  -医薬安全研定例会資料

資料公開ページ

   発表単位でPDFファイルとして登録

内容:一般的な学術文献スタイルに合わせて,表紙に表題,発表者,要約,
キーワード,目次を入れました.
本文は,発表スライドに発表者の解説文を加え,参考資料を追加してあります.

 単なるパワーポイントスライドでは十分に理解できない点について,発表者と
編集担当者で詳細に検討して作成しておりますので,定例会に参加できなかった
方々にとっても理解しやすい資料になっていると思います.
 ご興味をもたれた方だけでなく,会社や研究機関などで仲間とともに勉強する
際の資料としてもご活用いただければ幸いです.
 なお,本資料の著作権は本研究会が保有しております.

著作権ポリシー
(2016/12/01更新)